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The MuseumHall 03

Dragon

人と物資を運び、帰ってくる宇宙船

Falcon 9 で打ち上げられ、宇宙ステーションへ人と物資を届け、海へ帰ってくる。Dragon は、民間の宇宙船として初めてこの往復を日常にしました。その仕組みを順にたどります。

展示をはじめから見る

03 Stations · Updated 2026.09.30

01Overview

概要

Dragon は、国際宇宙ステーション(ISS)への有人輸送と物資補給を担う SpaceX の宇宙船です。

人や貨物を載せる与圧カプセルと、その下のトランクからなり、Falcon 9 で打ち上げられます。2012年に民間の宇宙船として初めて ISS に結合し、2020年からは NASA の宇宙飛行士を運んでいます。

NASA の乗員交代と物資補給のほか、民間人だけの軌道飛行や船外活動にも使われてきました。地球へ戻るときは、耐熱シールドとパラシュートで減速して海に着水し、カプセルは整備して再び飛びます。

打ち上げ
Falcon 9(フロリダの LC-39A / SLC-40)
大きさ
高さ 8.1 m・直径 4 m
乗員
最大7人の設計(NASA のミッションは4人)
貨物
打ち上げ 6,000 kg / 持ち帰り 3,000 kg
型
有人型(Crew)と貨物型(Cargo)
帰還
パラシュートで海に着水(2025年から主にカリフォルニア沖)

FAQ — よくある質問

何人乗れますか?

SpaceX は、最大7人を乗せられる設計だと説明しています。NASA の乗員交代ミッションでは4人が乗っており、2026年10月に予定される Crew-13 も4人です(NASA)。

有人型の Dragon は何機ありますか?

Spaceflight Now によると、2025年6月の Axiom Mission 4 で5機目の有人型がデビューし、これが最後の新造機とされています。この機体は Grace と名付けられ、Crew-13 で2回目の飛行に臨みます(NASA)。

今、次に飛ぶ Dragon は?

2026年9月30日時点で、NASA の Crew-13 が米東部時間10月1日午前11時10分以降に SLC-40 から打ち上げられる予定です(NASA)。結果は Launch Database で更新します。

先端のカバーを開いた有人カプセルの図。側面に窓があり、上方へドッキングの軸線が伸びている
イメージ有人カプセルのイメージ。形は簡略化しています。実際の出来事を写した写真ではありません。Visual: SPACE DECODE · SPACE DECODE

02Station · Crew

Crew Dragon

有人宇宙船

NASA の宇宙飛行士も民間人も運ぶ、有人型の Dragon。

2020年5月の Demo-2 で初めて NASA の宇宙飛行士を乗せ、同年11月に NASA の認証を受けました。スペースシャトル以来、約40年ぶりに NASA が認証した新しい有人宇宙船です(NASA)。

打ち上げ中に異常が起きれば、側面の8基の SuperDraco でロケットから離脱します。軌道上では自動で ISS にドッキングします(SpaceX)。

見るべきポイント

  • 緊急脱出用エンジン SuperDraco(8基)
  • ISS への自動ドッキング
  • 民間人だけの飛行や船外活動にも使われる
SuperDraco
— Crew Dragon の側面に8基ある緊急脱出用エンジン。打ち上げ中に異常があれば、カプセルをロケットから引き離す。
Draco
— 姿勢や軌道の調整に使う小型のスラスター。Dragon には16基ある。
展示室「Crew Dragon」へ
宇宙ステーションのモジュールにドッキングしたカプセルの図。内部に積まれた貨物を点線で示している
イメージISS にドッキングした貨物 Dragon の概念図。実際の出来事を写した写真ではありません。Visual: SPACE DECODE · SPACE DECODE

03Station · Cargo

Cargo Dragon

ISS への補給船

届けるだけでなく、持ち帰れる補給船。

2012年10月の CRS-1 から、NASA との契約で ISS へ物資を運んできました。初代はロボットアームでつかまれて結合しましたが、2020年12月の CRS-21 からの改良型は自動でドッキングします(NASA)。

実験の試料を地球へ持ち帰れることが大きな特徴です。2026年6月には、CRS-34 が生物や材料の試料を持ち帰りました(NASA)。

見るべきポイント

  • 2012年から続く ISS への商業補給
  • 初代はバーシング、改良型はドッキング
  • 実験試料を地球へ持ち帰る
商業補給サービス(CRS)
— NASA が民間企業と契約して ISS へ物資を運ばせる仕組み。SpaceX の最初の契約飛行は2012年10月の CRS-1。
電源付きロッカー
— 冷凍・冷蔵が必要な試料などを運ぶための、電力を供給できる収納庫。改良型の貨物 Dragon では6個から12個に増えた。
展示室「Cargo Dragon」へ
4つのパラシュートを開き、海面へ降下するカプセルの図
イメージパラシュートで降下するカプセルのイメージ。実際の出来事を写した写真ではありません。Visual: SPACE DECODE · SPACE DECODE

04Station · Return

Return & Splashdown

帰還と着水

耐熱シールドで熱に耐え、6つのパラシュートで海へ。

軌道を離れる噴射のあと大気圏に再突入し、NASA が開発した耐熱材 PICA の耐熱シールドで高熱から機体を守ります(NASA)。2つのドローグと4つのメインパラシュートで減速して着水します(SpaceX)。

トランクの破片が陸上で見つかったことを受け、SpaceX は切り離しの順序を変え、2025年から回収をカリフォルニア沖へ移しました(SpaceX)。

見るべきポイント

  • 耐熱シールド(PICA)
  • ドローグ2つ・メイン4つのパラシュート
  • 回収海域の西海岸への移行
軌道離脱噴射(デオービット・バーン)
— 宇宙船がスラスターを噴射して速度を落とし、地球へ戻る軌道に入ること。
PICA
— NASA が開発した、炭素繊維にフェノール樹脂を染み込ませた耐熱材。表面が少しずつ焼けて削れることで熱を逃がす。Dragon の耐熱シールドに使われている。
展示室「帰還と着水」へ

05Flight Timeline

開発と飛行の歩み

Dragon は、貨物専用の初代から、人を運ぶ現行型へと進化してきました。個々の打ち上げ記録は Launch Database から表示します。

  1. Phase 01

    初代の実証

    2010年12月に初めて軌道から回収され、2012年5月に民間の宇宙船として初めて ISS に結合した段階。

  2. Phase 02

    補給の定常化

    2012年10月の CRS-1 から、初代 Dragon が ISS への物資補給を担った段階。

  3. Phase 03

    有人飛行

    2019年の無人の Demo-1、2020年5月の Demo-2 を経て、11月の Crew-1 から定期的な乗員交代が始まった段階。

  4. Phase 04

    民間飛行と西海岸回収

    民間人だけの飛行や船外活動が行われ、2025年から回収をカリフォルニア沖へ移した段階。

Records — 打ち上げ記録

すべての記録 →
  1. 機体 Falcon 9ミッション Crew-13出典(NASA、外部サイト)予定
  2. 機体 Falcon 9ミッション Inspiration4出典(SpaceX、外部サイト)成功
  3. 機体 Falcon 9ミッション Crew Demo-2出典(SpaceX、外部サイト)成功
  4. 機体 Falcon 9ミッション CRS-8出典(SpaceX、外部サイト)成功
  5. 機体 Falcon 9ミッション COTS Demo 2(C2+)出典(SpaceX、外部サイト)成功

06Live

最新状況

すべてのニュース →

07Related Data

関連データ

Database を開く →

Hall sources / 出典

  1. 01
    Dragon(SpaceX 公式ページ)(外部サイト)

    SpaceX · 公式 · 一次情報 · 参照 2026.09.30

  2. 02
    Dragon Recovery to Return to the U.S. West Coast(SpaceX Updates)(外部サイト)

    SpaceX · 公式 · 一次情報 · 2024.07.26 · 参照 2026.09.30

  3. 03
    A New Era(COTS Demo Flight 1)(外部サイト)

    NASA · 宇宙機関 · 一次情報 · 2010.12.08 · 参照 2026.09.30

  4. 04
    Capturing Dragon(外部サイト)

    NASA · 宇宙機関 · 一次情報 · 2012.05.29 · 参照 2026.09.30

  5. 05
    SpaceX CRS-1 Launch(NASA News Release 12-355)(外部サイト)

    NASA · 宇宙機関 · 一次情報 · 2012.10.07 · 参照 2026.09.30

  6. 06
    NASA Astronauts Launch from America in Historic Test Flight of SpaceX Crew Dragon(外部サイト)

    NASA · 宇宙機関 · 一次情報 · 2020.05.30 · 参照 2026.09.30

  7. 07
    NASA and SpaceX Complete Certification of First Human-Rated Commercial Space System(外部サイト)

    NASA · 宇宙機関 · 一次情報 · 2020.11.10 · 参照 2026.09.30

  8. 08
    SpaceX's CRS-21: A Mission of Many Firsts(外部サイト)

    NASA · 宇宙機関 · 一次情報 · 2020.12.04 · 参照 2026.09.30

  9. 09
    NASA's SpaceX CRS-34 Dragon Returns Packed with Space Station Science(外部サイト)

    NASA · 宇宙機関 · 一次情報 · 2026.06.15 · 参照 2026.09.30

  10. 10
    Phenolic Impregnated Carbon Ablator (PICA) Heat Shield Technology Used by SpaceX(外部サイト)

    NASA · 宇宙機関 · 一次情報 · 2015.07.02 · 参照 2026.09.30

  11. 11
    What You Need to Know About NASA's SpaceX Crew-13 Mission(外部サイト)

    NASA · 宇宙機関 · 一次情報 · 2026.09.28 · 参照 2026.09.30

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