Hall 03 · Dragon
Return & Splashdown
帰還と着水大気圏再突入から回収まで
Dragon は、軌道を離れる噴射をしてから大気圏に再突入し、耐熱シールドで熱に耐え、6つのパラシュートで減速して海に着水します。
Dragon が軌道を離れ、大気圏に再突入し、6つのパラシュートで減速して着水するまでの流れと、トランクの落下地点の問題から2025年に回収海域をカリフォルニア沖へ移した経緯をまとめた展示です。
公開日
How it works
仕組み
まず、スラスターを噴射して速度を落とし、地球へ戻る軌道に入ります(軌道離脱噴射)。カプセルの下のトランクは、再突入の直前まで付いたままです(SpaceX)。
大気圏に再突入すると、カプセルは空気との摩擦と圧縮で高温にさらされます。底面の耐熱シールドには、NASA が開発した耐熱材 PICA(フェノール樹脂を染み込ませた炭素繊維の耐熱材)が使われています(NASA)。
十分に減速したら、まず2つのドローグパラシュートで機体を安定させ、続いて4つのメインパラシュートを開いて海面に降ります(SpaceX)。
最近の例では、2026年1月の Crew-11 はサンディエゴ沖(NASA)、6月の CRS-34 は太平洋(NASA)に着水しました。
Why it matters
なぜ重要か
帰り方の細部が、陸上の安全に関わった例があります。SpaceX によると、以前はトランクを軌道離脱噴射の前に切り離していました。しかし2022年に Crew-1 のトランクの破片がオーストラリアで見つかり、その後も陸上で3件見つかりました。
そこで SpaceX は2024年7月、軌道離脱噴射のあとでトランクを切り離すようにソフトウェアを変更し、トランクがカリフォルニア沖の海に落ちるようにすると発表しました。あわせて、カプセルの回収も米国西海岸へ移すことにしました(SpaceX)。
移行後の最初の回収は、2025年4月の Fram2 でした。オーシャンサイド沖への着水で、2019年以来の西海岸での回収、そして有人の Dragon として初めての太平洋への着水でした(SpaceX)。一方、2025年3月の Crew-9 はフロリダ州タラハシー沖に着水しており(NASA)、移行の途中にはフロリダ沖での回収もありました。
Compared
他との違い
Falcon 9 の1段目は、エンジンを再び噴射して着陸場やドローンシップに垂直に降ります。Dragon のカプセルはエンジンではなくパラシュートで減速し、海に降ります。同じ SpaceX の機体でも、帰り方はまったく違います。
実は、西海岸での回収は原点回帰でもあります。2010年12月の最初の試験飛行では、Dragon はメキシコ沖約500マイル(約800km)の太平洋に着水しました(NASA)。SpaceX によると、最初の21回の回収は西海岸で行われ、2019年に東海岸へ移っていました。
FAQ
よくある質問
トランクは回収するのですか?
トランクは再突入の前に切り離され、地球へは戻りません。SpaceX は現在、軌道離脱噴射のあとで切り離すことで、トランクがカリフォルニア沖の海に落ちるようにしています。
いつも同じ場所に降りるのですか?
いいえ。2025年以降は主にカリフォルニア沖の太平洋ですが、Crew-9 のようにフロリダ沖に降りた例もあります(NASA)。
Sources / 出典
- 01Dragon(SpaceX 公式ページ)(外部サイト)
SpaceX · 公式 · 一次情報 · 参照 2026.09.30
- 02Dragon Recovery to Return to the U.S. West Coast(SpaceX Updates)(外部サイト)
SpaceX · 公式 · 一次情報 · 2024.07.26 · 参照 2026.09.30
- 03Fram2 Mission(SpaceX)(外部サイト)
SpaceX · 公式 · 一次情報 · 参照 2026.09.30
- 04Phenolic Impregnated Carbon Ablator (PICA) Heat Shield Technology Used by SpaceX(外部サイト)
NASA · 宇宙機関 · 一次情報 · 2015.07.02 · 参照 2026.09.30
- 05A New Era(COTS Demo Flight 1)(外部サイト)
NASA · 宇宙機関 · 一次情報 · 2010.12.08 · 参照 2026.09.30
- 06SpaceX's CRS-21: A Mission of Many Firsts(外部サイト)
NASA · 宇宙機関 · 一次情報 · 2020.12.04 · 参照 2026.09.30
- 07Welcome Home! NASA's SpaceX Crew-9 Back on Earth After Science Mission(外部サイト)
NASA · 宇宙機関 · 一次情報 · 2025.03.18 · 参照 2026.09.30
- 08Fourth NASA-Enabled Private Flight to Space Station Completes Safely(外部サイト)
NASA · 宇宙機関 · 一次情報 · 2025.07.15 · 参照 2026.09.30
- 09NASA's SpaceX Crew-11 Mission Returns, Splashes Down off California(外部サイト)
NASA · 宇宙機関 · 一次情報 · 2026.01.15 · 参照 2026.09.30
- 10NASA's SpaceX CRS-34 Dragon Returns Packed with Space Station Science(外部サイト)
NASA · 宇宙機関 · 一次情報 · 2026.06.15 · 参照 2026.09.30
Floor Map
館内マップ
Hall 01
Starship
完全再使用をめざす次世代ロケット
Hall 02
Falcon
再使用ロケットの系譜
Hall 03
Dragon
人と物資を運ぶ宇宙船
Hall 04
Starlink
衛星インターネット
Hall 05
企業としての SpaceX
企業としてのSpaceX